アダルトチルドレンが職場にいたら?部下編
とにかく自信がない
いつもびくびくしている
ストレスをためやすく、少しのことで落ち込みやすい
このようなアダルトチルドレンの部下は
仕事の能力があっても対人コミュニケーションの問題でトラブルが起こしやすいです。
アダルトチルドレンの部下が職場にいたら、
どのように対応すればいいのでしょうか?
まず、アダルトチルドレンといってもさまざまなタイプがいます。
①自信がないタイプ
「自己肯定感が低いタイプ」です。
このようなタイプは「仕事のできぐあい」と「自分の価値」が一致しています。
なので、仕事で失敗すると、まるで自分自身の存在価値がないかのように感じてしまいます。
なので、
なにか失敗をしても本人の人間性を否定しないように気を付けることが大切です。
②依存してくるタイプ
このタイプは自分の中に安心感が足りないため、自信がなく
過度に他人に依存して安心感を求めてきます。
忠誠心が強くも見えるので一見 部下として使いやすいように思えますが、
依存が強くなると他の部下との関係にまでやきもちを妬くようになって厄介です。
このタイプは、誰かに気に入られるために過度に人を称賛してきます。
大切なのはこの称賛にのらないことです。
いったん依存されてしまうと、
あなたが自分の理想と少しでも違うことがわかると「こけおろし」がはじまります。
まず、あなた自身が依存されないようにすることを第一に気を付ける必要があります。
③過度に攻撃的、敵か味方かを決めたがる。白黒はっきりつけたがる。
アダルトチルドレンは親から否定されて育った傾向が高いので、
否定や批判を過度に恐れる傾向があります。
なので、敵か味方にこだわり、敵だとみなすと攻撃的になる傾向があります。
なので、関係性を保つためには、
「自分は敵ではない」「その意見に否定はするけれど、君の人間性を否定するわけではない」
というメッセージを伝える必要があります。
➃一人で仕事を抱え込みやすい
アダルトチルドレンは他人とのコミュニケーションが苦手なので、
仕事を一人で抱え込みやすいです。
わからないことを他人に聞いたり、同僚に助けを求めるのが苦手です。
だから、一人でできる仕事を与えたり、
逆に一人で抱え込んでいないか?まめに声をかける必要があります。
アダルトチルドレンと一口にいっても、いろんなパターンがあります。
その中で共通しているのが「子どもの頃、家庭環境の中で安心感が不足していた」ということ。
親が厳しすすぎたり、逆に無関心だったり、
虐待があったり、子どもの頃両親以外の人に預けられていたり、、、
親が病気がちだったり、親が新興宗教にはまっていたり、
環境もバラバラなのです。
共通して言えるのが「他人との距離感をとるのが下手」ということがあります。
なので、アダルトチルドレンは人間関係で問題が生じやすくなります。
家庭で学ぶべき「他人とどう接するか?」が学べておらす、
それを職場に持ち越しているとも考えられます。
ただ、アダルトチルドレンは病気ではなく、
出会う人との関係性で改善することは可能です。
なので、「部下がアダルトチルドレンだ」わかってもと切り捨てるのではなく、
その可能性を信じてつきあうことが職場を良好にすることができます。
アダルトチルドレンとは、家庭としての正常な機能を果たしていない機能不全家庭で成長したために、大人になってからも心に傷を持っている人のことを言います。
子供は親から精神的な支配を受け続けて成長すると、自分自身では何も決めることが出来なくなり、誰かに支配してもらわないと何も出来なくなってしまうことがあります。
自分の欲求や意思を表に出すことが許されない家庭環境で育ったことが原因です。
子供は親から守られることもなく、また愛情や教育を十分に受けることもないまま成長してしまうケースが非常に多い傾向にあります。
そのため、成長してからも上手く社会に馴染むことが出来なかったり、人付き合いの仕方が分からなかったりするなど、様々な問題を抱え込むことになってしまうのです。
あなたとの関係性で部下の生きづらい性格が改善する可能性はあるのです。
アダルトチルドレンは、人づきあいが苦手ですが、
まじめで、与えられた業務は確実にこなす能力はあります。
あなたの接し方次第で上手にマネジメントすることは十分可能です。
人間の潜在能力を組織の力にするために、
アダルトチルドレンの部下の能力を上手に引き出すことが
これらの組織のマネジメントに必要になってくるのです。
もし、あなたがアダルトチルドレンの部下の問題を一人で抱え込んでいるのであれば、
自分も同じような傾向があるということを疑って
一度カウンセリングをうけてみてもいいかもしれません。
自分が変わることで、アダルトチルドレンの部下との関係性は劇的に改善します。