あなたがだめんず好きを辞められない理由

あなたがだめんず好きを辞められない理由

「ダメな男に用はない!」

自分の心に初めて芽生えたその感覚に彼女は驚いた。

彼女はアダルトチルドレン(AC) のケアテイカーだった。
姑のことで悩んでいる母のお世話をする環境で育った。

かわいそうな人をみるとほっておけなかった。

頭では「この人はダメな男だ」とわかっていてもついついお世話をしてしまい、
結果「都合のいい女」になってしまう。

男の好みさえ変われば!
男の好みさえ変わればわたしは幸せになれるのに!

そんなことを思いつつ、それはかなわないことだとあきらめていました。

そんな彼女がある心理セラピーにであいました。

子どもの頃のかまってもらえない悲しさ、不安定な環境にいることへの怖さ、
「なぜ、わたしが親の面倒をみないといけないの!」という怒り、
なかなか幸せにならない両親の運命を受け入れるセッションをうけました。

「あなたに幸せになってほしい」幼い彼女が両親に対して抱いていた思いは、
彼女がその後出会う「ダメな男」にたいして抱いていた思いと同じでした。

両親に対する「あなたに幸せになってほしい」という気持をうけとってもらえない悲しみを手放すと、
「(彼女から見ると)不幸せな両親の運命をみとめる」ことが心の底から腑に落ちたのでした。

「お父さんとお母さんを幸せにすることは、わたしの役割ではないんだ。」
頭でわかっていたことがやっと腑に落ちたのでした。

その後、
彼女は今までさんざん痛い目にあった、「夢見るアーティストタイプ」の男性と出会います。

話しは進んで、きっと今までならのめりこみそうになるその瞬間
彼の「オレはダメ人間だから」というセリフに、
一気に気持ちが冷えたそうです。

「それは、あなたの問題だよね、わたしには関係ないよね。」

それは、理性で「この人はやめとけ!」とひきはがす感覚では全くなくて、
ただただ「あっそう、それならいらないわ!」という感覚だったそうです。

それは彼女が「都合のいい女」を卒業した証拠なのです。

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