友達以上恋人未満を卒業する方法

彼女が友達以上恋人未満で終わる理由

「典子は専門学校の中で誰が一番好きなん?」

専門学校が閉まる時間まで勉強した帰り道 彼が聞いてきた。

「あんたやで。」
躊躇なくわたしは答えた。

「それは わかってる。」
そうなんや、わたしが彼のことが好きなことは、ちゃんと伝わってるんや。
わたしは大いにてれるとともに少し、安心した。

恋の告白

ひとめぼれだった。

休憩を喫煙室で過ごす彼と近づきたくて、わたしはたばこを覚えた。

お互い別に恋人がいたが、毎日毎日 早朝から深夜まで専門学校でカンヅメになって勉強していると、専門学校以外の恋人とはギクシャクしてくるものだ。

のんきに大学生活を楽しんでいる恋人のことはすでにどうでもよくなっていた。
でも、彼とのバランスを保ちたくて、恋人には別れをきりださないでいた。

「専門学校では 典子が彼女や」
そんな風に彼が周囲の友人に言っているのを噂で聞いた。

わたしは専門学校にいる間は すっかり彼の恋人気分だった。

そのバランスが崩れたのは、合格確実といわれていた彼が
1次試験で不合格になった時だ。

彼は、完全に自信を喪失していた。

いつもわたしの前を走っていた彼の憔悴ぶりに わたしはどうしていいかわからなかった。

「××さんとつきあうことにした。」
突然彼から電話があった。。。

「え???」

××さんというのは、同じ勉強仲間の年上の女性だった。
彼を含め3人で××さんの家で遊んだこともある人だった。

「どう思う?」と彼

「わたしは あなたが好きだから、とても悲しい」
今さら言っても仕方ないことをわたしは言った。

「典子はおれのことは好きじゃないと思っていた。彼氏ともうまくいってるみたいやったし。」

あの時の告白は 彼には伝わってなかったのだ。

それから15年ほどして
ゲシュタルトセラピーという心理セラピーのWSで
「一番好きな人に好きだと言えない」という悩みを扱ってもらった。

そこには、病気がちで不安定な母の「あなたはわたしのものだから」という無言の声に応えようとする
小さなわたしがいた。
母以外の人を一番にするのはわたしには御法度だったのだ。

「典子は専門学校の中で誰が一番好きなん?」

専門学校の帰り道 彼が聞いてきた。

「あんたやで。」
躊躇なくわたしは答えた。

わたしのふりしぼった勇気は、彼には全く届いていなかったのだ。

好きじゃない人からばかり思いを寄せられる
好きな人に好意が伝わらない
そもそも「好き」がわからない
好きになるとその人がこわくなる

という人の心の中は同じようなことが起きているのかもしれない。

ほんとうは、「好き」という気持ちは「好き」と言わなくても伝わるのかもしれない。

 

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友達以上恋人未満を卒業する方法” に対して 2 件のコメントがあります

  1. 花野ひとみ より:

    はじめまして!
    言葉にしないと伝わらないと思います。
    伝わってると思って自分ばかりが舞い上がってしまってバカ見ることあります。
    でもそれはもしかして相手もそうであってほしいと思っているからかもしれないですね。

    1. norizo より:

      ひとみさん

      コメントありがとうございます。とってもうれしいです。
      「相手もそうであってほしい」という気持ちはもちろんあるでしょうね。
      特に自分が好きな人には期待してしまいますから。ただ、言葉にしても心にブロックがあると伝わらないのだな。とわたしは思いました。

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