アダルトチルドレンを克服するために大切な感情についての基礎知識

アダルトチルドレンを克服するために大切な感情についての基礎知識

➀感情は人間が生き延びるために必要なものだということです。
これは、感情は、人類の進化の過程で残ったものだからです。

⓶心理セラピーで扱う感情は「嬉しい」「悲しい」「怒り」「怖い」の4つです。
特に抑圧しやすい「悲しい」「怒り」「怖い」に関して扱います。
③本物の感情は感じたら消化してなくなります。

最も大切な⓷について詳しく説明します。

③について詳しく説明していきます。
感情にはほんものの感情にせものの感情があります。

ほんものの感情は感じたら消化されなくなりますが、
にせものの感情は消化されないのでなくなりません。
にせものの感情を「代理感情」といいます。

感情を感じるともっとひどくなるという誤解について

例えば「腹が立って眠れない」という場合
この場合の「腹が立つ」「怒り」は
にせものの感情、代理感情です。

代理感情を使って本当は悲しかったり、
怖かったりするのに「腹が立つ」と怒っていたら、
その感情は全くおさまりません。
むしろ燃え上がってもっとひどくなるでしょう。

なぜ、人はほんものの感情を感じるのではなく、にせものの感情を感じるのでしょうか?

子どもの頃
「男の子だから泣いちゃダメ!」
と言われたら、悲しくても悲しめなくなります。

「女の子は怒ったらはしたない!」
と言われたら、怒りたくても怒れなくなってしまいます。

「強くないとお母さんを困らせる!」
と思っていたら怖くても怖がることができなくなってしまいます。

このようなことが続くと
ほんものの感情を感じられなくなってしまうのです。

泣きたい時に怒ってみたり、
怒りたいときに泣いてみたり、
怖い時に怒ってみたりしてしまうのです。

これがあなたがにせものの感情に振り回されやすい理由です。

そもそも、ほんものの感情ってなんなのでしょうか?

人はどんな時に悲しんで、怒って、怖がるのでしょうか?

まず、悲しみです。
悲しみは「喪失」を受け入れるために必要な感情です。

大切な人が死んだ時 悲しいですよね。
この時悲しみを我慢していたら「喪失」を受け入れることができず、
その喪失感を乗り越えることができません。
悲しみは喪失を乗り越えて、次に一歩踏み出す勇気に変わるために必要な感情です。

ここで、
「わかってもらえない悲しみ」という感情があると思います。
これは、
まず、「わかってほしい」という期待があって、
それがもらえなかった時の感情です。

なので「なんでわかってくれないの?」
というイライラは悲しみの代理感情です。

次は「怒り」です。
「怒り」は自分が「危険」な状態に遭遇した時に沸く感情です。

本来「怒り」は「やめてください」「イヤ」と言って、
自分や自分の大切なものを守るために使う感情です。

「わかってもらえなくて腹が立つ」というのは、
本当は悲しみであり怒りではありません。

最後は「怖い」「恐怖」です。
「怖い」は今や未来の危険から身を守るために必要な感情です。

恐怖は今危険な状態にある時に
不安は未来に危険なことが起きそうなことを
想像すると沸いてくる感情です。

 

 

ほんものの感情かどうかの目安は、
感じた後「すっきりしたかどうか?」です。

 

「怒りが収まらない」という場合は、
「悲しみ」や「怖さ」を「怒り」で表現しているからです。

ほんものの感情でなくにせものの感情ばかりを使っていると
感情のコップから水があふれてしまいます。

この状態がいわゆる「キレる」状態です。
こうなると感情がわっとあふれて、コントロールできません。

ほんものの感情を感じると、コップの水が減ります。

この状態だと心は落ち着いて、
イライラしません。

たくさんのクライアントさんが
ほんものの感情を感じることができるようになって
イライラが減り、常に冷静になれるようになりました。

感情は抑えるのではなく、
ほんものの感情を感じることで自然とコントロールできます。

心が落ち着いた状態だから、
あなたは冷静に判断できるようになります。

 

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