アダルトチルドレン・ケアテイカーってどうやって克服するの?
アダルトチルドレン・ケアテイカーがどんな人か?について
➡ケアテイカーってこんな人を参照ください。
では、ケアテイカーKさんが
■「かわいそう」な人に過度に同情的になり、自分を犠牲にしてしまう。
という行動をしている時 なにが起こっているでしょうか?
Kさんは、「かわいそうな人」「しんどそうな人」をみた時に
「わたしがなんとかしなきゃいけない!」
「あの人がしんどくなったらわたしの命も危ない!」
と認識している可能性が高いです。
Kさんのお母さんが病気がちだった場合
お母さんの体がしんどいと Kさんは自分の命の危険を感じます。
幼い子どもにとって自分の母親はライフラインです。
Kさんの家に他に頼れる人がいないと
幼いKさんは「わたしが何とかしなければ!」
「わたしが何とかしなければ、お母さんが死んじゃう!」
「自分で何とかしなければ、生きていられない!」
と駆り立てられる感覚になるのです。
Kさんは、「しんどそうな人」「かわいそうな人」をみると、
病気がちだったお母さんとの関係で感じたような
自分の命の危険を感じるのです。
だから、駆り立てられるようにその人のお世話をしてしまうのです。
これは、一見「いいこと」のように思えます。
でも、Kさんが行動をしている際には冷静さを欠いているので、
周りの人とのチームワークを乱している可能性がありますし、
Kさん自身がやりすぎて消耗してしまう可能性もあります。
これが、Kさんが
■「かわいそう」な人に過度に同情的になり、自分を犠牲にしている。
という時に起こっていることの一例です。
Kさんが自分のことを後回しにしてしまうまで、他人のお世話をしてしまうのは、
「自分の身が危ない」という「恐怖」の感情が発動しているからなのです。
子どもの頃、家族との関係でKさんが我慢した「死んでしまうかもしれない恐怖」が
Kさんの認知をゆがめているのです。
Kさんが認知を正確にして、冷静に対処するためにはどうすればいいのでしょうか?
それは子どもの頃に我慢した「死んでしまうかもしれない恐怖」を消化すればいいのです。
感じればいいのです。
ほんものの感情は、感じるとなくなります。
➡感情のこと 書いております。
ただ、「死んでしまうかもしれない恐怖」は一人で感じるのは怖すぎるので、
プロのセラピストにお願いするのが賢明です。
→「恐怖」は一人では感じることができない
子どもの頃にKさんが我慢した恐怖が消化されると、
Kさんは冷静に物事を認識することができます。
「かわいそうな人」「しんどそうな人」を見た時に、
駆り立てられるような感覚ではなく
「どうすれば、この状態をうまく乗り切ることができるのか?」
と理性で考えて行動することができます。
Kさんは自分を消耗させることなく、
他人のお世話をすることができるようになるのです。
全てのアダルトチルドレンは病気ではありません。
アダルトチルドレンは、子どもの頃の育った家庭環境で培われた「認知のゆがみ」から、
正常な判断ができず、間違った行動をとることが問題です。
アダルトチルドレンは「認知のゆがみ」を修正していくことで克服できます。
ここで、「認知のゆがみ」というのはものごとの受け取り方が間違っているということです。
全ての認知の歪みは心理セラピーで修正することができるのです。